子どもの湿疹・アトピーでとても大切なポイント
「外用薬を塗っているのに良くならない」
その原因として最も多いのが、外用薬の量が少ないことです。
湿疹やアトピー性皮膚炎では、適切な量をしっかり塗ることが治療のポイントになります。
FTUとは
外用薬の量の目安として
FTU(Finger Tip Unit)という考え方があります。
これは
人差し指の先から第一関節まで出した外用薬やクリームの量
を1FTUとするものです。
1FTU ≒ 約0.5gです。
この量で塗れる範囲は成人の手のひら2枚分
とされています。
- この目安は成人を基準としています
- 小児では体格に応じて量を調整します
- 目安として、保護者の指でFTUを考えていただいて問題ありません
外用薬の正しい塗り方
すり込まない
外用薬は
すり込まず、やさしく塗り広げます量の目安
皮膚が少しテカるくらいが適量です。
薄くのばしすぎない
「うすく塗る」は誤解されやすく、
実際には量不足になっていることが多いです。
よくある間違い
治りにくい場合、次のようなケースが多く見られます。
- 塗る量が少ない
- すり込んでしまう
- 良くなったらすぐ中止してしまう
よくなってもすぐにやめない
湿疹は見た目が良くなっても
皮膚の中に炎症が残っていることがあります。
そのため
症状がよくなっても2〜3日は続けて塗る
ことで再発しにくくなります。
FTUの目安
- FTUはあくまで目安です。実際には、皮膚が軽くテカる程度を目安に調整してください。
乳児(7〜8kg)
| 部位 | FTU |
|---|---|
| 顔・首 | 1 |
| 片腕 | 1 |
| 両腕 | 2 |
| 片脚 | 1.5 |
| 両脚 | 3 |
| 胸・お腹 | 2 |
| 背中 | 2 |
幼児(1〜5歳)
| 部位 | FTU |
|---|---|
| 顔・首 | 1.5 |
| 片腕 | 1.5 |
| 両腕 | 3 |
| 片脚 | 2 |
| 両脚 | 4 |
| 胸・お腹 | 3 |
| 背中 | 3 |
学童
| 部位 | FTU |
|---|---|
| 顔・首 | 2 |
| 片腕 | 2 |
| 両腕 | 4 |
| 片脚 | 3 |
| 両脚 | 6 |
| 胸・お腹 | 5 |
| 背中 | 5 |
成人
| 部位 | FTU |
|---|---|
| 顔・首 | 2.5 |
| 片腕 | 3 |
| 両腕 | 6 |
| 片脚 | 6 |
| 両脚 | 12 |
| 胸・お腹 | 7 |
| 背中 | 7 |
よくあるご質問
Q.多く塗りすぎても大丈夫ですか?
適切な範囲であれば問題ありません。
むしろ少なすぎる方が治りにくくなります。
Q.ステロイドは心配です
適切な強さ・量・期間で使用すれば安全に使用できる薬です。
当院ではお子さまの状態に応じて調整しています。
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Q.最後に
外用薬治療は
「何を使うか」だけでなく
「どのくらい塗るか」がとても重要です。
正しい量で塗ることで
治療効果は大きく変わります。
分からない場合は、外来でお気軽にご相談ください。