アレルギーとは

私達の体には、外から体に侵入する異物(抗原)を排除するために働く免疫機能が備わっています。この免疫反応は、体にとって不可欠な生体防御作用ですが、時に特定の抗原(花粉や食物抗原など)に対して過剰な反応を示し、私達の体にも全身性あるいは局所性に不利益に働くことがあり、マイナスの症状を引きおこしてしまうのがアレルギーです。
近年、アレルギー症状を有している人は増えており、国民の約50%が何らかのアレルギー疾患にかかっているとする報告もあり、今や国民病とも言われています。
アレルギー疾患
小児にみられるアレルギー疾患は、小児気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、アレルギー性結膜炎、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などが主なものです。
当院では、経過を詳しくお聞きして診察行い、必要な場合治療に役立てるために血液検査(抗原特異的IgE抗体検査)を行っています。
気管支喘息
喘息(ぜんそく)の症状
喘息は、空気の通り道である気道が狭くなったり、ふさがったりして、空気の流れが妨げられて、呼吸が苦しくなる病気です。咳、喘鳴(ぜーぜー)と呼気の延長や呼気性呼吸困難を来します。喘息の患者さんには、気道過敏症と慢性の気道炎症が見られます。
気道過敏症
喘息の患者さんの気道は、健康な人と比較して100倍位敏感です。タバコの煙、室内のホコリやダニ(アレルゲン)などの刺激によって気管支の平滑筋が刺激され収縮を起こし、気道が狭くなり、空気の通りが悪くなってしまうのです。
慢性の気道炎症
喘息の患者さんの気道には慢性炎症が起こっています。炎症の原因は、好酸球や肥満細胞です。ダニなどのアレルゲンが侵入すると過剰に免疫反応を起こし、これらの細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が放出され、平滑筋を収縮させ、気管支粘膜のむくみや粘液分必が過剰になり痰を増やし気道を狭くします。この時肥満細胞や好酸球が気管支に集まり、さらに気管粘膜の炎症を引き起こし気道はますます狭くなり症状は悪化します。
喘息の原因
家族歴、アレルギー素因(体質)、吸入アレルゲン(室内のダニ、ホコリ、イヌやネコの毛やフケなど)、ウイルス感染とくにRSウイルス(細気管支炎)、ヒトメタニューモウイルスやヒトライノウイルス(100種類以上の型があり、いわゆるかぜ症候群を引き起こす)、その他室内空気・大気汚染(タバコの煙、排気ガス、線香、防虫剤、接着剤など)、気象の変化・冷気、運動、ストレスなど、様々な原因によって喘息は発症します。
喘息の対応
上記の原因に対する対策が重要です。特に、タバコ(受動喫煙)の禁煙、室内環境整備(丁寧な掃除、フローリング、動物の飼育を避けるなど・・)、栄養や体調管理などです。
喘息の治療
喘息発作が起きない、無症状状態が長く続く事を目標にします。
治療薬には、おこってしまった発作をしずめる薬(発作治療薬、気管支拡張剤など)と 発作が起こらないようにする長期管理薬(コントローラー)の2種類はあります。長期管理薬のコントローラーには、抗炎症薬の吸入ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬が使われています。
アレルギー性結膜炎
アレルギー反応によって、目の痒みや異物感が起こる疾患です。多くは花粉症の季節に鼻炎と共に症状を訴える事が多いです。治療の主体は薬物療法で、多くの抗アレルギー剤が発売されています。炎症が強い場合はステロイド点眼剤を、また感染を合併する場合には抗生剤の点眼薬などが使われます。
アトピー性皮膚炎
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